国内電力市場


国内電力市場ほど、ガラパゴスなことはない・・・。

電力構造の変革とか自由化などうたっているが、電力会社からの「やれるものならやってみろ感」を非常に感じる。

たしかに、これまで日本国内の電力における信頼性を担保できたのは、電力会社の尽力があったからなのはわかる。

しかし、現状を鑑みれば、電力の自由化によって(まだ送電部門は残っているが)10電力会社以外の企業も参入できたまでは良かったが、その先に残っているのは、参入した企業の生き残りをかけた戦なのである。

戦をする前に考えなければいけないのは、本当の意味の電力構造改革における技術基準の確立であろう。

既存電力システムのイノベーションが進まないのは、古い規程に守られたままだからである。電気事業法や電気電気設備技術基準は、社会動向にあわせて少しずつ改定されているが、グローバルスタンダードと比較すると、技術立国であるはずの日本が、ずいぶんと遅れている。

電気の信頼性や品質の確保が必要だからという言い訳は排除して、それを凌駕する技術イノベーションが、日本の電力市場には必要だと感じる。

実はこのイノベーションもすぐに可能だからこそ、じれったいのである。



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